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幼い頃、突然消えてしまった母。
……良い子にしていれば、また母に会えるかもしれない。
そう信じ、幼少期から酒好きギャンブル好きの腐った祖父と、仕事人間の父と三人で暮らしていた少年 日生杏也。
しかし、父が死に祖父も死に。残ったのは祖父が残した、増え続けた借金だけだった。
悲観に暮れていたある日、杏也は児童施設について話に来た職員たちの話を立ち聞きする。
「彼のお母様なんですが、一人で暮らしているようで……」
その言葉を聞き、母はまだ生きてるのだと確信。
子供に返せるわけのない500万のお金を取り立てるチンピラを相手に、毎日の鬼ごっこをしながら母を探す為に大きな街へ繰り出す。
ある日入った路地裏で行き止まりの道へ行ってしまい、引き返そうとしてぶつかった相手が、杏也の運命を大きく変える。
「……重いんですけど」
「う、うわあ!? ご、ごめんなさ────って、え……?」
◆Story
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